第62号:事業作りと組織作りを「数字」に繋げていくための、重要な考え方
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「シライ先生、どうして粗利率が上がっているのに、1人当たり粗利額が減っているのでしょうか?」
製造業を営むA社長のご発言です。これは1人粗利管理をしっかりやっている社長だからこそ出る、素晴らしいご質問です。
私は即答しません。「何ででしょうね?」とお伝えすると、A社長は唸りながら、様々な数字同士の関係性に目を凝らします。
事業経営をしている中での「体感」と、「実際の数字」にズレがあるのはよくある話です。粗利が上がって儲かっているように感じていて、実はそうではなかった。あるいは、あまり売れていないと感じる月なのに蓋を開けてみると良い状態になっていた。。。
その答えは全て「数字」の中に現れています。冒頭のA社長のご発言を聞いて、あなたはどう思いますか?
「何でだろう?・・・」「それは○○が原因でしょう・・」という声が聞こえてきそうです。いずれも素晴らしい反応です。ここで重要なことは、A社長のように、
”数字の関係性における違和感に気が付けること”、そして
”その原因を様々な数字との関係性から特定すること”です。
さらに重要なことは、「その事象を引き起こしている原因は、1つや2つではない」ということを、自らの経営数字の中から見出すことです。
残念ながら、利益やお金を増やす意思決定をする際に、売上とか販売数量といった指標のみを問題と判断して、誤った意思決定をされる方も多くお見受けします。
A社の「粗利益率が上がって1人粗利が減っている現象」だけでも、いくつもの指標が関わり、沢山の原因があります。1つ2つの原因ではありません。それを自ら見出すことができるかどうかで、意思決定の質が全く変わります。これができるようになれば、数字を直接動かしていくための具体的方針を、誤りなく打つことができるようになります。
社長は豊かな会社を作り上げていくために、数字を作らなければなりません。事業が提供する価値を格上げし、組織を作りながら、最終的には数字で豊かさを体現しなければなりません。
- 「少数精鋭の組織」とは、1人粗利という指標が2千万円、3千万円と成長している会社です。
- 「お客様に必要とされる会社」とは、粗利益という指標が事業規模や総資産額に比して大きい会社です。
- 「持続可能な会社」とは、経常利益率という指標が10%、20%と成長している会社です。
- 「お金と時間にゆとりがある会社」とは、売上に対して運転資金額が小さく、自己資本比率が大きい会社です。
このように、ありたい会社の状態は全て数字で表せるのです。これが、”事業―組織―数字の関係を接続する”ということです。逆に言えば、いくら理想的な言葉を並べ立てても、数字がそれと連動していないなら、事業活動や組織作りがバラバラに動いているということです。
数字を構造で読み解く力を手にした社長だけが、豊かさをコントロールできます。あなたは、事業と組織作りにおける意思決定を、数字ベースで作り上げていますか?